鉄の雑貨


純粋な鉄はやわらかい物で、これは道具などには適さない素材だそうです
純粋な鉄の塊に炭素が混ざる「合金」によって硬さが増していき
道具としての製品に使用できるモノとなります
鉄製品は硬さ、つまり炭素の含有量の多さに応じて大まかに3種類に分けることができ
柔らかい順に「錬鉄」「鉄鋼」「鋳鉄」となります
また地下から取り出した鉄鉱石の中の鉄は錆びています
この錆びという意味は酸化しているということなので
製鉄というのは鉄鉱石を材料として、使用可能な素材にするために
鉄に結びついた酸素を木炭を燃やして取り除いていることで
また木炭を燃やすことで鉄に炭素を溶け込ませて硬くすることにもなるそうです

鉄器時代と呼ばれるように紀元前から人は鉄製品を作っていました
作り方は鉄鉱石に酸素(空気)を送り込み炭素(木)を燃やして加熱し
熱くなった鉄鉱石の固まりを叩いて不純物を取り除き成形するというものでした

鉄を背の高い高炉で熱して大量の赤く熱しドロドロな状態の鉄を
成形する方法を開発したことがイギリスの産業革命につながったと言えます

ちなみに映画もののけ姫でこの時代の日本独自の技術「たたら製鉄」法が描かれています
これは砂鉄と木炭を層として積み上げて加熱していく方法です
もののけ姫のテーマは自然破壊でこの時代の製鉄技術は大量の木材を燃やしてしまう為
イギリスでは森林資源の枯渇から一時期製鉄業が滞ってしまったそうです

製鉄はこの後石炭を燃料としたコークス高炉が開発されたが
炭素が多すぎてこの方法の鉄は壊れやすいもので
パドル法によって鉄鋼:スティールを開発し
溶けた鉄をかき回して空気中の酸素と接触させて
炭素の量を調節する方法でしたが、コストが高く少量生産でした

つまり炭素が完全に除去されると柔らかい鉄となり
程よく炭素を残すと鉄鋼:スティールとなるそうです

この時代鉄鉱石の中から取り除くべき不純物の中に「燐」がありました
アメリカ大陸5大湖周辺には低燐鉄鉱石がふんだんにあり
フィラデルフィア西部には石炭も豊富にありことから
カーネギーが莫大な投資をして鉄鋼:スティールの大量生産をして
巨万の富を築きました

話しは脱線しましたが、私達の鉄の雑貨は
インドにて鉄器時代の製法のまま
鉄鉱石に酸素(空気)を送り込み炭素(木)を燃やして加熱し
熱くなった鉄鉱石の固まりを叩いて不純物を取り除き成形して
いろんな風合いのあるモノがつくられているのです